お客様の声

インフレとかデフレは長い間、金融政策者(日本の場合日銀)の施策によって起こりえると考えられてまいりました。確かにそういう面が無い訳ではありません。

例えば日本でも円の解禁によるデフレの発生。或は戦後のハイパーインフレを収めたのは新円の切替によって国内に流通していた通貨の供給を止めた。このことによってあのハイパーインフレが収束した。このことは歴史上の事実であります。

それ故に金融政策者において通貨供給量こそが物価に影響を及ぼすという神話がまかり通っております。はたしてそうでありましょうか???

デフレを過去に遡って考察しますと1873年から1896年の23年間に亘り、物価が下落し続けました。この時代はパックスブリタニカの言葉通り英国の軍事力がずば抜けており、英国の覇権によって、実に43年間に亘って欧州において戦争というものが無かった状況にあったわけであります。

それゆえデフレとは「戦争の無い平和な時代の特徴」であるとも申せます。
今回は東西冷戦の終結により、中国という日本の労働市場とは比較にならない安価な労働市場が突然入道雲のごとく出現しため必然的に発生したものであります。

しかし、これは第一段目でありましょう。現在パックスアメリカーナ言葉通り米国による覇権が定着しており、平和というものがバランスオブパワーの上に成り立っているという考え方に立てば、また、極言かもしれませんが19世紀から今日までアングロサクソンと戦って勝ち遂せた国家はなく、これと手を組んだ国家のみが栄えたという歴史上の事実の前に、今後局地紛争を除き、当分平和が続くものと思うのからです。ですから、第2段目としてインド・ロシア・東欧、そして第3段目として南アメリカ・アフリカと、デフレはほぼ永久に続くとものだと考えたほうがよいと思います。

しかもデフレが安価な労働力によってもたらされていると考えるのはあまりにも近視眼的です。最初のデフレは英国における産業革命がヨーロッパ大陸に広まることによって発生しました。即ち工業力・技術力によってデフレが発生したと申せます。

今日、白物家電は中国でも製造しておりますが、液晶などのハイテクになると競争相手の製品を直ぐに分解して、それに勝てるラインを作り、特許などではなく非公開ノウハウと、常に設備を更新し、競争他社に勝つ新商品を世に出し続けなければ、あっという間に没落してしまう状況にあります。

ですから、今、ラインを日進月歩のごとく改変しなければならない。その結果、機械株がものすごく値上がりしていますよね。こうなりますと、もう日本のお家芸です。
デフレは中小企業にとっては大変ですが、日本全体で見ますと決して悪いことではなく、日本経済が飛躍する原動力になると思っています。



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